「眼精疲労」のお話
オフィスワークの女性の大部分が経験している目の疲れ。
放っておくと、カラダのさまざまな不調を引き起こす恐れもあります。
深刻な状態にしないためには、普段のケアを習慣化しておくことがポイントとなります。
日常生活でできる、『目の疲れの解消法』をお教えします。
★こまめな目のケアで全身の不調も防げる★
日頃よく感じる不調として、「目の疲れ」をあげる人は多いです。
仕事で長時間パソコン作業をしたり、移動中やオフ時間もスマホを見たりする生活で「目が疲れても仕方ない」と思いがちですが、放っておくと深刻な不調を引き起こすこともあります。
1~2晩よく眠ればだいたい回復する『かすみ目や充血』は“疲れ目”の症状です。
しかし疲れ目を放置すると、目を動かす筋肉の硬直が全身の筋肉に伝わり、血行不良に
よる肩コリや頭痛、吐き気のほか、軽い鬱症状にまで進行するケースもあります。
深刻な不調を引き起こさないためにも、日頃から目の疲れをケアする習慣をつけておくことが大切です。
目薬を差すのももちろん良いのですが、目の筋肉を動かしたり、休ませたりするのが有効です。
気づいたときに遠近を交互に見る、休憩のときに1分間目を閉じるなど、ちょっとしたことで疲労は回復します。
目の疲れをためない生活を意識しましょう。
★頭痛、肩コリ、イライラ…そのカラダの疲れ、原因は“眼精疲労”かも★
眼精疲労は目の疲れを原因にした不調です。
目を酷使し続けるとピントを合わせる役割の毛様体筋がこわばり、眼球を動かす外眼筋も硬直します。
全身の筋肉が固まり頭痛、吐き気などの症状のほか、深刻なドライアイになることもあります。
疲れ目 :目に軽い症状が出て、1~2晩ぐっすり眠ると回復
眼精疲労:全身に深刻な症状が出て、簡単には回復しない
★こんな治療法で症状が回復★
「眼精疲労を治すには、目の毛様体筋や外眼筋の緊張と疲労を取ることが必要です」
▲回復方法▲
・洗眼・点眼:目の汚れを洗い、ビタミンB12配合の目薬などを差す
・ホットアイパック:首の下と目を温め、血行を促進
・マッサージ・ツボ押し:目の周り、首、鎖骨などの筋肉をほぐす
・低周波治療:こめかみに低周波の振動を与え、目の奥を温める
毎日ハードワークでも大丈夫~目が疲れなくなる1dayプログラム~
気づいたときにほんの少し目を休めれば、疲れ目が解消。1日の流れに沿って、すぐできる習慣を紹介します。
●朝起きたら→太陽光を浴びる
良質な睡眠が目の疲れを回復する。
起床後1時間以内に窓を開けて太陽光を浴び、体内時計をリセット
●駅まで歩くときは→時折、空を見上げる
歩くときは目線が下へ行きがちだが、信号待ちの間など時折空を見上げると、目の筋肉が鍛えられる
●通勤電車では→数駅分は広告や景色を見る
電車内ではスマホや本ばかり見ず、数駅分は中吊り広告を見る、外を眺めるなど遠くに焦点を合わせて
●パソコン作業中は→10分に1回、遠くを見る
近くの画面を見続けることが目の疲れの大きな要因。10分に1回、遠くを見て目の筋肉をストレッチ
●トイレに行ったら→1分間、目を閉じる
まぶたを閉じるだけで目の筋肉がゆるむので、トイレに入ったときに1分間閉じて、目を休めよう
●休憩時間には→ホットパックで目を温める
市販のホットパックなどを目の上にのせ、血流を促して目の周りの筋肉をほぐすと疲れが取れる
●家でテレビを見るときは→20分に1回、席を立つ
テレビをじっと見続けないよう、20分に1回は立ち上がり散らかったものを戻すなどカラダを動かそう
●お風呂では→目の周りを1分間たたく
湯船につかっている間、目の周りを1分間、軽く指でたたくだけで、血行が促進されて疲れが和らぐ
●夜、スマホを見るなら→必要最低限にして翌朝にチェック
夜のスマホの光は深い眠りを妨げ、目に疲れが残る原因に。
必要最低限にして、翌朝にチェックするようにしよう
◆ツボ押し◆
疲れ目を感じると、無意識に目頭を指で押さえる人は多いはず。
実は目の周りには、目の疲れを改善する効果のあるツボが多数あります。
ツボ押しで血流を促し、眼筋にたまった疲労物質を排出しましょう。
自分で押すなら
「攅竹」(さんちく)、「上清明」(じょうせいめい)、
「太陽」(たいよう)、「承泣」(しょうきゅう)
の4つのツボを覚えておきましょう。