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​鍼灸について

東洋医学は、身体のバランスが崩れたときに「病」が発症すると考える医学です。鍼灸はその東洋医学の治療法の一つで、身体の変化を手で触れながら観察して状態を把握し、鍼や灸を施すことで身体のバランスを整えて機能回復をはかる治療法です。

 

東洋医学の考えでは、全身を気(エネルギー)と血(体液)が循環して身体のバランスが保たれています。鍼や灸を施して気血の流れをスムーズにし「つらい痛みや症状」を解消致します。

 

「はりは効くというからやってみたいけれど、少し怖い気もする、」「痛いんでしょう~?」と、鍼の経験のない方は言われます。

実際に経験すると、

 〇「思ったより痛みもないし、怖くない」「体がポカポカする」

 〇「リラックスできて気持ちが良かった」「頭がスッキリ」と、ほとんどの方が言われます。

また、西洋医学の薬のような副作用はありません。施術後に一時的にだるくなったり、眠くなることがあります。これは漢方で瞑眩(めんげん)といって、効果の現れている証拠とされており、血の巡りが良くなったことによる好転反応です。少し休めば回復します。

治療を続けることで、良い方向へと向かっていきます。

<施術について>
 ≪鍼について≫

 

 きわめて細いステンレス製の鍼(長さ約40~80mm、太さ直径0.17~0.33mm)を経穴(ツボ)に刺入します。

  

 刺入方法は、円形の合成樹脂製の筒を用いて無痛で刺入します。 

 経穴(ツボ)に刺入した鍼は一定の刺激を加え直ぐに抜く方法と10~15分間置いておく場合があります。

   

 また、微弱な低周波を刺入した鍼に通電をする場合もあり、痛みや筋肉の凝り、血液循環の促進に効果があります。

  

 刺入せずに皮膚に接触させたり押圧させたりする方法もあります。

 鍼の消毒は、一回限りで使い捨てのディスポ鍼を使用するため感染症の心配はいりません。

 

≪灸について≫

 

 艾(もぐさ)を用いて経穴(ツボ)に熱刺激を加える方法です。

 艾を直接皮膚上に乗せて着火させる直接灸と、艾と皮膚の間を空けて行う間接灸を行います。

  直接灸の艾の大きさは、糸状,米粒大の細いものを使用します。昔のような熱いものではありません。少し温かさがわかる程度で行います。 

 施術内容(刺激度)により、皮膚に水泡が出来たり灸痕(ゴマ粒程度)が残りますので予めご承知下さい。やけどを作らない方法もありますので、ご希望の方はご相談下さい。

  その他に、刺入した鍼の頭(先端)にそら豆大の艾を取り付けて点火する灸頭鍼という方法もあります。

 

  鍼・灸とも体質や症状に合わせて適切な方法で施術を行います。

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