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鍼灸の効果の研究は、各地にある研究所、医療機関、鍼灸大学、短期大学などで意欲的に進められております。
鍼灸の効果については、近年の研究では鍼灸で身体の一部を刺激すると、中枢神経の中にモルヒネのような役割をもったホルモン(内因性オピオイド)が放出されることが解りました。
このホルモンが、痛みを脳に伝える神経経路をブロックします。
また、鍼灸刺激は神経を刺激して血行を促進し、痛みや疲労の原因となる物質を老廃物として排出する作用も持っています。
鍼灸刺激は自律神経に効果的に作用し、胃腸や心臓・血管などに作用しその働きを調節します。最近では、ヒトの持つ免疫力を賦活させる働きについても様々な研究がされています。
総合的には、鍼灸刺激が自律神経系、内分泌系、免疫系等に作用して、その結果として、筋緊張の緩和、血液及びリンパ液循環の改善等の作用があり、生体の恒常性(病気を自然に回復させる作用)に働きかけるのではないかと考えられています。
また、古来より認められている鎮痛効果の解明も次のような説があります。
1.ゲートコントロール…鍼刺激が脊髄において痛みを抑制する。
2.エンドルフィン…鍼刺激がモルヒネ様鎮痛物質の遊離を促し痛みを抑制する。
3.末梢神経の遮断効果…鍼刺激が末梢神経の痛みのインパルスを遮断する。
4.経穴(ツボ)の鍼刺激による痛覚閾値の上昇による鎮痛効果。
5.血液循環の改善…筋肉の緊張をゆるめ血行状態を良くする。
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